東方コミュニティ白書の内容について、訂正とお詫び

2010年8月14日に発行いたしました、第一版の東方コミュニティ白書につきまして、一部記述に事実誤認がありましたため、ここにお詫びして訂正いたします。

記

P46のコラム「二次設定の流行り廃り」において、下記の通り、チルノの一人称である「あたい」は、サークル「ダイオキシン」の大沖様が、二次創作において使用していたものが広まった例である、と紹介いたしました。

【記述】

前者の例では、元々チルノは紅魔郷で登場したときには「バカ」という設定があったわけではなく、妖精特有の抜けの多さや「アイシクルフォール - Easy -」の安地の間抜けさなどから少しずつ定着していったという。また「あたい」という一人称も、元々はサークル「ダイオキシン」が二次創作で用いられたのが広まったものである。

そのため、東方花映塚のマニュアルにてチルノのスナップショットに「⑨バカ」と書かれ、「あたい」という一人称が使われたことは衝撃的であり『二次設定の公式化』とまでいわれた。

しかし、発行後、この記述について「誤りではないか」という指摘を受けまして、ご本人に直接確認を取りましたところ、大沖様が東方ジャンルで活動を始めたのは花映塚以降であり、そのような事実はない、というご返答を頂き、事実誤認であったことが判明いたしました。

公式サイトを確認してもはっきりとしたことが解らず、何名かとの話の中でそうだという話を聞いたこと、また一部のサイトで類似の記述が確認されたことから、確定ソースを求めずに「そうであろう」と思い込んでしまったのが最大の要因です。

伝聞情報と確定情報の切り分けは評論の基本中の基本であり、それを徹底しきれなかったことはあるまじき痛恨事であると猛省しております。

大沖様、および関係者各位、並びに本書をお買いになった全ての皆様に、深くお詫び致します。真に申し訳ございませんでした。

また本件にかかわらず、なにか記述に関するご指摘・ご意見がございましたら、遠慮なく久樹の方までご連絡いただければ幸いです（連絡先：amateru@takamagahara.info）

今後とも久幸繙文をよろしくお願い申し上げます。

久樹輝幸拝